いつ恋 平均視聴率月9史上最低 で?
「いつ恋」期間平均視聴率9・7% 「極悪がんぼ」下回る月9史上最低
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160322-00000099-spnannex-ent.view-000
そんなYahoo!ニュースがエンタメ欄の一行を飾っていますが。
もうなんかこういうニュース飽きたなぁというのが率直な理由。
スポニチソースのこのニュースもネット上では数字しか載せてないけど、つまるところ何が言いたいのか。
それを考えてみたいと思います。
視聴者はどういうモノを観たがっているか、テレビ局がわかっていない!
むしろテレビは時代遅れだ!
やっぱフジテレビは落ち目だ!
月9にテレビドラマを観るOLが家にいない!
はじめに断っておくと、ここで言いたいのはそういうことではないです。
そういったご意見の方は、穿った中学生か、不満で満ちた低所得者しかいないような低俗2chスレでどうぞ。―①
まず、ドラマの率直な感想は、
すごくいいドラマだった。本気でそう思う。
脚本、演出、どれもすばらしかった。
今日話したいのはここではないので、敢えて超抽象的な感想で留めますが。
まず申し上げたいのは、月9よりも平均視聴率高かった『怪盗山猫』の方がいかにつまらなかったか。
本当に酷かったと思うこのドラマ。御都合主義もいいところ、どこかで聞いたような台詞、どこかで観たような演出。
時間帯が土曜夜だから?家族でも観れそうな内容だから?
視聴者のライフスタイルとターゲットの差が出たのかもしれない。
でもその点で言うと、若者ターゲットの、週の始まり21時の方が観る月9の方が、間違いなくハードルが高い。
「若者」・多分高校生以上の精神年齢ないと観れないような内容のドラマでこの視聴率。別に普通じゃない?
15%が今のドラマの及第点と数年前に聞いた気がするけど、それも数年前の話。
もう今は、10%いけばいいんじゃないか。ぎり届いてないけど。
情報リテラシーがそんなに高くない一般層が、Windows OS使って、当たり前のようにブラウザIEで開く、
このYahoo!という、トップページのニュース=ネットニュースと認識している時点で、このニュースの価値は一般的に高い。
そんな枠で、こんなタイトルで数字だけの報道を、一般層はどう思うか。
月9、終わってんな
だけだと思う。以上。
やべー、歴史あるテレビドラマ枠の月9が9.7%!?
おれが観て視聴率上げてやろう!
なんてひとつの勘違いをしながら観てくれる前向きな視聴者は本当に稀なんじゃないか。
では、なぜそれでもニュースになるのか。
考えられる理由は2つ。
ひとつは、Yahoo!、スポニチとテレビ局の関係性。
お金がどうとかそういう政治経済の難しい事情はよくわからないけど、
純粋にネタがそれしかないんんじゃ・・・?
このニュースが言いたいことって、「今回の月9はコケた!」てことでしょう。
それが、なにかひとつを祭り上げて叩きまくる、現代人の感性ニーズに合っているからまあ取り上げましょう、と。
話題になりそうなものをネットの世界で盛り上げてもらいましょうと。
だからそう言う意味でこの記事もそのニュースソースを基にしているのでそのひとつかもしれませんが。
でも、そろそろどんな人を叩きたいバカでもこの手のニュースって飽きたんじゃないかな?
5年前くらいはTBSのドラマでよくやってた気がするけど。
いまは世間がフジテレビを叩きたい→お、月9視聴率やばいじゃん→数字出して史上最低で書いたれ!
ここまでの動機はおっけー。で、書いてる人が目指したのはその次。
読んで盛り上がってくれる人を情報弱者+頭が悪いと思って出してる。
つまり、情報の発信側って、読者を絶対バカだと思っている一面があって。
それは知識を知ってる知らないではなくて、価値観、考え方が頭悪いの方。
そんなニュースに、何の価値がある。本当に腹立たしいからワイドショーと同じくらい辞めて欲しいなーと思います。
だってそもそも視聴率って作り手とお金出すクライアントと代理店が気にすればいいだけの指標で、
視聴率はかる機械も持ってない一般視聴者がネットで観てどうこう言う代物じゃないはず。
9.7%てつまり何人だよ。
そもそも普通の人に10000人以上の人がどれくらいの感覚かってわかるのかな。ぼくはわからない。
もう、時代も人も違う過去の時代との比較で、意味のない現在の数字に踊らされてるだけ。
戦後の初任給と今年の新卒の初任給を同じ指標で金額だけ比べてるみたいなもん。
そんなつまらないことで、世間の声として先入観を埋められ、自分にとって価値あるコンテンツを知らないうちに手放している方がもったいない。
どんなものでも、自分の目で見て、心で感じて、善し悪しを決めるべき。
スポニチ、Yahoo!は、これ以上良識のないバカを増やさないで欲しい。
でもそれくらいの情報価値レベルが、そういう人たちにとって、気持ちのいい、ニーズのある情報だから未だに流し続けられるのかも。
日本がコンテンツ産業でクールジャパンを本当に目指したいのなら、日本人自身のコンテンツを見る目を育てる必要があるんじゃないかと思います。