ももクロ紅白卒業声明は本当に何様なのか? そもそも紅白の歌手ってどう選んでるの?
先週、紅白歌合戦の出場歌手が発表されました。
企画枠での小林幸子四年ぶり出場、
バンプ初出場などが今のところ話題ですが、ぼくが気になったのはこの記事。
ももクロ「紅白卒業宣言」を業界中が冷笑「何様だよ!」
「紅白卒業」というこのキーワード。
森進一さんも歌手50周年のケジメということでご卒業を発表されました。
そして3年連続出場のももクロも。
東スポのこの記事では業界関係者が何様だ、寒いと評しているとのことですが。
ぼくは、こう言ってる業界関係者出てこいレベルで反対したい。
ちょっとももクロ贔屓のとこありますが、
現役アイドルでこれをできたグループがいたかという話ですよ。
歌手、アーティストにとって紅白歌合戦出場という肩書きは言わばタレントブランドを作る1つのステータス。
ももクロはこの肩書きにある意味こだわって活動してきました。
まだあかりん(青の子)がいた時代、代々木公園でAKBのコピーを路上で週末無料ライブをやっていた時代、
遠くに見えるNHKホールを見ながら、6人でいつかあそこに立つんだという誓いを立てて活動してきました。
だから2012年、初出場を果たしたときは全員で胸に青い光を光らせ、
5人で歌っていても6人でステージに立っているんだと全国に示し、
『行くぜ!怪盗少女』も
「れに かなこぉ~ しおり あやか ももか」のZ verではなく、
「れに かなこ あかり しおり あやか ももか」の無印verで歌い上げました。
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そんなももクロが今回公式に紅白の卒業を表明。
いやいや、3年連続アーティストだけどお前らごときが紅白卒業なんて偉そうに言ってんじゃねーよとという業界の声。
でもね、現役のアーティストないし、もっと活動生命が短いアイドルがこれを引退してないのに表明したってことイノベーションがあると思うわけですよ。
だって、もう「○年連続紅白出場」にブランドはないと思うから。
むしろ、この声明は、紅白を目指して来た歌手が一度紅白にお世話になって、
もう私たちが立つステージは「ザ・国民的番組」の紅白歌合戦ではありません。ということなんじゃないか。
だってそもそも考えてみてください。
紅白歌合戦=流行歌手歌番組ですか?
『孫』以来ぼくは新しい演歌をここ数年聴いたことがないし、演歌は毎年同じような曲歌ってると思うし、高齢視聴者の、年末習慣コンテンツとして、紅白歌合戦の定番演歌はいいと思う。
だって新しいものを毎年新しく愛する視聴者ではないし。
ただ、J-POPに関しても懐メロと表してここ最近毎年何人か選ばれてますよね。
この国の音楽が、というかリスナーが年を取ったと思うんですけど、もうみんな年末に新しいアーティストなんて求めてないんです。
では、なにを求めているか。
NHKが紅白の歌手を選手するとき、話題性などもろもろ「総合的判断して」といいますが、その総合的判断の正体。
それは、年末の多幸感。
多幸感を感じられる歌手ないしアイドル。
だから高齢者は毎年でてくる演歌歌手に対して、あーやっぱサブちゃんやな。と感じ、
アラフォー、さらにアラフィフは今年出場するレベッカに対して期待を抱くわけです。
歌を聴いて、NHKホールとの一体感、さらには日本という国が新年を迎える前に総括されて、あ~幸せという感じ。
これを感じさせて来たのがNHK紅白歌合戦だと思うんです。
話戻りますが、ももクロはもう、年末に日本国民を幸せにできるコンテンツじゃないんです。
2012年、ぼくは彼女達が初めて紅白のステージに立ち、前述したパフォーマンスを見せたことに心の底から感動し、年末の多幸感を感じました。
ただ、去年のステージから多幸感を感じたかというと、確かに首を傾げるところ。
もう、紅白向きのアーティストじゃない。でも、それが悪いことかというと、そうじゃない。
もう、右向け右で、紅白!って時代じゃない。
寒い、何様だと考える業界人はユーザーと歌手の関係性とかそこらへんを考えて新しいコンテンツを作るのに仕事して欲しい。
あ、ちなみにぼくは紅白大好きで毎年リアルタイムで見てます。
録画したりもするんですけど、あれこそ年末のあの時間に見るべきテレビの特性を活かしたコンテンツ。
ダウンタウンの『笑ってはいけない~』は録画でいいと思うんですけど 笑
紅白は、実家でおこたに入ってみかん剥きながら見るのが一番。
あ、ぼくの今年の注目はバンプです。なに歌うんだろう。
それこそ、ぼくにとっては中学高校のときの懐メロなので、天体観測とか歌ってほしいなあ。
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このアルバムは死ぬほど聴きました。
個人的には『キャッチボール』が好き。