出たな三谷幸喜。 平成の喜劇王のコンテンツベスト10はこれだ!
こんばんは。花金のゲタバコです。
さて、平成の喜劇王、三谷幸喜がテレビに出るシーズンがやって参りました。
何年かに一回、季節は決まって秋。
なんでかって?
それは、10月24日から三谷幸喜最新作『ギャラクシー街道』が公開されるからなのです。
東宝宣伝部のパブリシティにより、公開日前後は積極的にテレビに出演します。
ここまでテレビに出てくる監督はいるものか、とそれくらい三谷幸喜はテレビに出ます。
もう、映画よりも楽しみな感じは否めない。
例えば、
『清洲会議』のときはAKBをバックダンサーにつけ、『Begineer』を音程ガン無視で熱唱。
【放送事故】 三谷幸喜 × AKB48 - Biginner ライブ - YouTube
『素敵な金縛り』のときは堂本兄弟で『ロマンスの神様』を超熱唱。サビが歌えてない。
『ラヂオの時間』のときは、明石家サンタに「匿名希望の三谷」で電話。
これすごいのは、このお二人が次回作『みんなのいえ』に出演しているとこ。
そんな氏の次回作がこれ。
ちなむと、ぼくは彼の大ファンなので、この作品は必ず初日に観に行くとしても、
期待しているかどうかと聞かれたら正直な話、そこまでだったりするのです 笑
なぜかと申しますと、今までの作品がめっちゃおもろくて、50手前位から失速した感が半端ないから。
映画でいうと、『ラヂオの時間』だけだし、
ドラマでいうと、『HR』までという感じ。
ここまでの三谷作品は、「シチュエーションコメディ」だったんです。
それがいま、どちらかというと、豪華出演者にモノをいわせる「アチャラカ喜劇」になっている気がして。
アチャラカ喜劇とは、計算されたドタバタ喜劇のことです。
西洋のスラップスティックコメディの要素を取り入れた軽演劇をさします。
アチャラカの語源は、西洋からきたという意味で、「あちら化」が語源。
例えば『THE 有頂天ホテル』なんて最たる例だと思うんですけど、とにかく出演者が豪華。
だけどシチュエーションで笑えるかというと、そうじゃないんですよね。
邦画のコメディエンタメとしては紛れもなく一級品なんですけど。
そこで、本日、コンテンツボックス ゲタバコは、三谷幸喜最新作『ギャラクシー街道』公開記念と題しまして、
氏のこれまでの作品で勝手にランキングをご紹介します。
ではまず10位。
龍馬におまかせ!
ダウンタウン浜田雅功 × 小室哲哉 × 三谷幸喜 異色のコラボドラマ。
画像の紹介文にもあるように、幕末の江戸にフランケンシュタインが出てきます。
龍馬は当時めっちゃ尖ってた浜田のコテコテ関西弁でお届けされます。
視聴率は悪かったそうです。
浜ちゃんの隣にいる人、山Pに似てますけど違いますよ。反町ですからね。人斬り以蔵役の。
未ソフト化です。BS、CSで観れるそうですよ!
第9位 HR
こちらはDVD出てますよ!
舞台がそのままドラマになった、定時制の夜間学校を舞台にしたシチュエーションコメディ。
香取くんが先生、そこに集まる一癖ある生徒達のお話です。基本的に1話完結なので超観やすいです。
第六話『級長選挙』を観てください。この脚本は神がかってます。
第8位 振り返れば奴がいる
まあとにかくこのお二人が若いですね。
三谷幸喜初連続ドラマ脚本作品。ハードボイルドな医師の物語です。
え?チャゲアスの主題歌とタイトルが有名だから、脚本・三谷幸喜なの?という方も多いはず。
でも三谷幸喜はコメディを書きたかったらしいんですね。
それで何回も書き直されて、書き直して、また書き直して。
しかしこの苦労があったからこそ生まれた作品があります。のちほどご紹介。
このドラマ、なかなか最終回まで観るモチベが続かないので、いいところで最終回を観ることをオススメします。
最終回は素晴らしいですよ。
第7位 わが家の歴史
フジ開局50周年作品。
これは最近のなかでとてもよかった。
特にシチュエーションコメディ感はそんなないんですけどね、ストーリーが好きでした。
まあとにかくキャストが豪華ですよ。よくそんな集めたなっていう。
あと主題歌がいい。中島みゆきの『時代』。
第6位 合い言葉は勇気
売れない役者の役所広司が、不法投棄を続ける悪徳企業がでかい顔をする田舎の村で、弁護士と偽って戦うドラマ。
設定の秀逸さが素晴らしいですね。これが『ザ・マジックアワー』の設定の原型になっているといっても過言じゃないと思います。
嘘が嘘を、すれ違いがすれ違いを呼び、もう途中アンジャッシュのコントみたいなところもありますが、
これもエンディングで流れる「威風堂々」のそのタイミングが素晴らしい。
こちらは結構最近DVD化しました。
第5位 古畑任三郎
もうこの作品は説明の必要がありませんね。
日本版コロンボ、90年代シリーズサスペンスの傑作の1つといっていいでしょう。
これ、どこが好きかっていうと、今泉が主に持ってくる小ネタです。
全話観ましたが、そのなかでのオススメは今度語るとして、シリーズの中でセカンドが一番好きです。
明日の昼間に傑作選を放送するので、お暇な方は是非。
10/17(土) 14:05~17:30 フジ 「古畑任三郎 傑作選」
第4位 大空港2013
この作品の何がすごいかというと、完全1カットで1時間半ほど長回しをしていることです。
撮影、音声さんがマジですごい。1日1回しか撮れなかったそうで。
近年の三谷作品のなかでは、シチュエーションコメディに注力してます。
シチュエーションコメディってやっぱライブ感ですね。
HRもそうでしたけど、三谷さんが演劇出身なので、その長所を活かしきって、
空港という広い舞台、セットで登場人物達がそれぞれの思惑で、動き回るのがとてもいい感じに仕上がってる作品です。
第3位 新撰組!
新撰組1大ブームの火付け役、堺雅人、山本耕史の出世作ですね。
説明の必要はないと思いますので、オススメのお話を。
第38話 ある隊士の切腹 観てください。
もうこのお話は、三谷幸喜にしか書けません。
シリアスながら、ちょいちょいコメディを挟んでくる感じ、大倉孝二と八嶋智人の名演技。
池田屋、油小路などなど、有名なエピソードよりちょっとした話が神がかっています。
第2位 今夜、宇宙の片隅で
三谷幸喜 シチュエーションコメディドラマ史上、最高のドラマです。
ニューヨークが舞台。西村雅彦、石橋貴明、飯島直子、梅野泰靖 以外、日本人は出演しません。
主にこの4人で成り立つストーリーです。
『アパートの鍵、貸します』がモチーフで、画像の三人の三角関係がメインストーリー。
もう、ぼくが思う、日本のテレビドラマ最高峰の傑作脚本でお届けする12話です。
特に、 第2話 巨大な下心 のクライマックスは最高傑作です。是非観て頂きたいです。
観て、本当に損はないです。ただひとつ難点が。
DVD化しておりません。
なので、この記事を読んで頂いて、観たいと思ってくださった方、ここでお買い求めください。
このコンテンツをソフト化しないフジテレビは本当にアホですよ。アホ。
第一位 ラヂオの時間
『振り返れば奴がいる』の経験から、ものづくりに対して三谷幸喜が実感したことが詰まった作品。
と、言えど、ラジオ局を舞台にした、超一級のシチュエーションコメディに仕上がっています。
もう、是非。是非。ぼくの一番好きな邦画作品です。
いろんな作品があっていいんですけど、どうか、作風はここに戻って頂きたいです。
というわけで、いかがだったでしょうか。
『ギャラクシー街道』公開前に、ぜひ!!!